イスラム教徒のベンゼマ、ガザの人々に祈りを捧げるも…元イスラエル代表GKに5カ国語で侮辱される

写真:ガザの人々に祈りを捧げたベンゼマだったが…… ⓒGetty Images

元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド/サウジアラビア)に対して、元イスラエル代表GKドゥドゥ・アワット氏が激しい批判を浴びせている。

両親がアルジェリア人のベンゼマは、イスラム教徒であることで知られている。現在、ユダヤ人国家のイスラエルと『ハマス』(イスラーム主義を掲げるイスラム組織で、パレスチナ自治区ガザを実効支配している)の間では激しい軍事衝突が起きており、多くの民間人が死傷する事態となっている。

この惨事を受け、ベンゼマは自身の公式X(旧ツイッター)上に「女性や子どもたちをはじめ、容赦ない不当な爆撃の犠牲者となったガザ住民のために、私たちの祈りを捧げる」と投稿。すると、元イスラエル代表GKであり、ラ・リーガのラシン・サンタンデールやデポルティーボ・ラ・コルーニャ、マジョルカなどで活躍した経験のあるアワット氏が反応。同氏は自身の公式X上でベンゼマの投稿を引用リツイートし、「お前は大バカ野郎だ」と書き込んで激しく罵倒した。

なお、アワット氏はイスラエル語、フランス語、英語、アラビア語、スペイン語を使用してベンゼマを非難。Xでは、同氏の投稿に「このポストは、攻撃的な行為を禁止するルールに違反している可能性があります」とフラグを立てている。

スペイン紙『マルカ』は、今回のイスラエルと『ハマス』の大規模軍事衝突によって、イスラム教徒である多くのサッカー選手がガザ支援を表明していることを伝えている。また、レアル・マドリード・カスティージャに所属経験があり、今夏イスラエルのハポエル・テルアビブに加入したスペイン人MFホセ・ロドリゲスは、数日間難民となった後、なんとか国外に脱出。『マルカ』の取材に対し、同選手は「どれくらいの間、あそこにいたのか分からなかった。みんな混乱していた」と語っている。

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