広島県神石高原町で特産品をテーマとした祭りが15日、行われました。4年ぶりの開催で恒例の「トマト丸かじり選手権」も開かれました。
神石高原町にある豊松小学校グラウンドで行われたのは、「とよまつふれあいフェスティバル」です。この祭りは町の特産品をアピールして地域を盛り上げようと始まったもので、ことしで27回目となります。新型コロナの影響で中止が続いていましたが、4年ぶりの開催となりました。
会場の一角に行列ができていました。「トマト詰め放題」のブースです。神石高原町は県内一のトマトの産地ですが、ことしは猛暑の影響で収穫量が少なく、例年の半分以下のおよそ300キロしか詰め放題に用意できなかったそうです。
次に行われたのは、同じくトマトを使った「トマト丸かじり選手権」です。男性は1キロ、女性は600グラムの完熟トマトをいかに早く食べきるかを競います。
参加者は、次々にトマトを口に入れていきます。食べ進めようとほおばりますが、肉厚でジューシーなトマトに苦戦していました。
参加者
― 味はどうですか?
「あまり味わっていられない。でもおもしろった。参加してよかった」
女性たちも負けじとトマトと格闘しました。
参加者
「トマト、めっちゃおいしかった。めっちゃ楽しかった」
祭りのメインイベント「全日本荷車引きレース」です。特産のコンニャクイモに見立てた砂袋を積んで、1チーム3人から5人が思い思いの衣装で荷車を引きます。およそ150メートル、砂山もあるコースに手こずりながらタイムを競いました。
参加者の中には、引っ越しを業者の人も。障害物も気にせず、ぶっちぎりのスピードでゴールすると、「いつもの引っ越し以上にしんどい」と笑顔を見せていました。
地域に根付いた祭りは人とのふれあいの大切さをあらためて感じるものでした。