岡山・女児虐待死の裁判/母親の交際相手に懲役18年求刑【岡山市】

岡山市で6歳の女児が虐待を受け死亡した事件の裁判で検察は10月16日、女児の母親の交際相手だった被告に懲役18年を求刑しました。裁判はこの日で結審し、判決は19日に言い渡されます。
岡山市の内装工、船橋誠ニ被告(40)は、交際していた西田彩被告(35)と共謀し、西田被告の娘の真愛ちゃんに虐待を繰り返し、昨年1月に死亡させたとして、逮捕監禁致死や強要などの罪に問われています。
この日、岡山地裁で開かれた公判で検察側は「布団を顔が出ないように固く体に巻き付けて逆さまに放置し低酸素脳症を発症させた行為は残虐・非道。大人でも到底耐えられない時間、起立や嘔吐を強要し続けたことなどは拷問と言うべき態様」と主張しました。
また「西田被告への感情のはけ口として虐待に及んだのであれば、動機に酌量の余地は全くない。犯行は被告人が主導的な役割を果たした」などとして懲役18年を求刑しました。
一方弁護側は、虐待行為が映った見守りカメラを船橋被告が自らの意思で提出するなど反省しており、懲役8年が妥当と主張しました。
最終陳述で船橋被告は「かけがえのない命を奪ってしまい、すみませんでした」と謝罪しました。

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