ヨットで復活! 江戸時代の「樽廻船」 29日・神戸出発→11月5日・東京着 灘五郷の酒の歴史をPR

現代版樽廻船として、東京まで日本酒を運ぶ予定のヨット(灘五郷酒造組合提供)

 江戸時代、上方からの「下り酒」として江戸で親しまれた一大産地・灘五郷の酒の歴史や文化を発信する「灘の下り酒物語From KOBE」が29日、神戸・ハーバーランドの高浜岸壁で開かれる。かつての運搬船「樽廻船」に見立てたヨットの出発式や、各蔵の酒の有料試飲などがある。

 灘五郷酒造組合(神戸市東灘区)が初めて開く。

 正午から現代版樽廻船と銘打つヨットの出発式を開催。当時と同様に馬に引かせた大八車で日本酒を運び、ヨットに運び込む。風の力だけで海を進み、11月5日の東京港到着を目指す。

 会場では、蔵人たちが口ずさみ作業した「酒造り唄」の合唱(午後2時半~)があるほか、同船で長距離を運ぶため開発されたと伝わる菰樽づくりの実演や絵付けの有料体験がある。有料試飲では、16の蔵元の清酒が味わえる。

 入場無料。午前11時~午後4時。雨天決行。詳細は灘五郷酒造組合の特設サイトで。イベント事務局TEL080.2526.6212 (大盛周平)

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