仏像所有権、26日に判決へ 韓国最高裁、対馬から盗難

観音寺の長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」=2013年1月、韓国・大田(聯合=共同)

 【ソウル共同】長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた仏像を巡り、韓国の浮石寺が所有権を主張し、盗品として保管中の韓国政府に引き渡しを求めた訴訟で、韓国最高裁が上告審判決を26日に言い渡す。最高裁が16日までに明らかにした。大田高裁は2月、浮石寺への引き渡しを命じた一審判決を取り消し、同寺の訴えを退けていた。

 仏像は長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」。2012年に盗まれた。韓国当局が翌年、窃盗グループを摘発し像を回収した。浮石寺は、仏像が14世紀の倭寇襲来時に奪われたとし、引き渡しを求め提訴した。

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