「一件でも多くの情報を」遺族や捜査員ら、悲痛な訴え 加古川小2女児殺害、未解決のまま16年

ビラを配り、情報提供を呼びかける捜査員=16日午後、加古川市別府町朝日町

 2007年、兵庫県加古川市別府町で小学2年の鵜瀬柚希さん=当時(7)=が刺殺された事件は16日、未解決のまま16年を迎えた。遺族は同日夕、同市の山陽電鉄別府駅前で県警の捜査員らとビラを配り、情報提供を呼びかけた。

 事件は07年10月16日午後6時過ぎに発生。同市別府町新野辺周辺の公園から自転車で帰宅した柚希さんが、玄関付近で何者かに腹部などを刃物で刺されて亡くなった。

 今年9月末までに寄せられた情報は560件。この1年間では11件あったが、有力な情報は乏しいという。

 この日は、柚希さんの母、県警捜査1課や加古川署の捜査員ら約10人が通行人にビラ約千枚を手渡した。

 加古川署の天野富弘刑事官は「犯人摘発のために一件でも多くの情報提供を」と話した。県警加古川署捜査本部TEL079.427.0110(田中朋也)

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