「妻が作ってくれなかったらいまの僕はない」ボディビル日本一は消防士 美しい肉体の秘密は“独自の筋肉論”

ボディビルの大会で日本一になった静岡県下田市の消防士・白井寛人さん。ボディビル日本一の消防士ってどんな生活をしているのでしょうか。そして、美しい肉体はどんな日常からつくられているのでしょうか。

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訓練で通常2人1組で担ぐ要救助者を1人で持ち上げてしまう力持ち。下田消防署で働く白井寛人さん(30)です。

<白井寛人さん>
「基礎的な体力や筋力は、普段から鍛えているおかげで困ったことはない」

その肉体について同僚に話を聞くと…。

<同僚消防士>
「生半可なものでは、例えられない」
「言い表せないくらい。すごすぎて」

「言葉にできないほどの肉体美」、普段の柔らかい笑顔からはなかなか想像できませんが…。

<白井寛人さん>
Q.特にアピールポイントなのは?
「腕がいいとよくいわれる。(最大時で)48~49cm」

<滝澤悠希キャスター>
「服越しに見ても明らかに腕の太さが違う。すごい」

白井さんは、8月の日本クラシックボディビル選手権180cm超級で優勝。では、日本一の肉体はどう作られるのでしょうか。

白井さんが普段、トレーニングをしているのは、武道場として使われていた場所を改装したジム。その名も・・・。

<白井寛人さん>
「これは『シライ マッスル ファクトリー』って言います。筋肉工場です」

自らの名前を付けたジム。用具を一から揃えた上で、妻が経営し、一般開放もしています。

10年前からほぼ毎日、多い時には1日で8時間、トレーニングすることも。筋トレの「やりすぎ」は、よくないと言われることもありますが、これまでに読んだ筋トレの専門書などは約300冊。

<白井寛人さん>
「それも試した。それも試した。で、これはこうだった、これはこうだったっていうのがあってこそ、いま僕がやっていることが自信を持って行える」

先人の「ススメ」を一度は試した上で、“独自の筋肉論”を構築してきました。

さらに、家族の支えも欠かせません。白井さんが軽々と持ち上げるのは、妻の佳織さんです。

<白井佳織さん>
「これは、鶏胸肉と鶏もも肉と、韓国のかぼちゃ」

佳織さんは、2023年4月、栄養学などの知識が必要なトレーニングの専門資格を取得。日々、筋力アップを最優先に食事を作っています。

<白井佳織さん>
「面倒くさいと思うが、体がよくなっていった方がうれしいから、頑張っています」

<白井寛人さん>
「(妻・佳織さんは)鶏肉が好きなわけでもないのに、毎日一緒に鶏肉を食べてくれる。妻がこういうのを作ってくれなかったら、いまの僕はないのですべて妻のおかげ」

朝の日課は下田の海沿いを歩くこと。大好きな地元の空気を全身で感じてから、1日を始めています。

消防士として、ボディビルダーとして活躍し、下田を少しでも元気に。人一倍の地元愛が努力の原動力です。

<白井寛人さん>
「昔から(下田の)自然を感じて生きてきて、地元の思い入れがすごく強くある。伊豆(半島)にいて、僕に会えてよかったなと思えるような人にならないといけないと思っているので、まだ途中だが、これから頑張っていかないといけない」

白井さんは友人が始めたことをきっかけに大学生時代からトレーニングを始めたそうですが、筋力を高めることで、消防士としてのパフォーマンスが高まることでも地元貢献につながっています。

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