国内唯一のタスマニアデビル死ぬ 多摩動物公園が飼育

タスマニアデビルの「テイマー」=8月、東京都日野市の多摩動物公園(公益財団法人東京動物園協会提供)

 多摩動物公園(東京都日野市)は16日、国内で唯一、同園が飼育していたタスマニアデビルの「テイマー」が死んだと発表した。同園によると、タスマニアデビルの寿命は6~7歳程度。テイマーは7歳の雄で衰弱が進んでいた。10日から展示を中止し、回復が見込めないため13日に安楽死処置をした。

 テイマーは2017年11月から公開が始まり、人気も高かった。22年夏から大きくよろめくなど下半身が弱る症状が出始めて、寝返りを打つことなどが難しくなっていた。

 タスマニアデビルは、オーストラリアのタスマニア島に分布。黒い体色と集団で餌を食べる際の鳴き声から「デビル」と呼ばれるようになったとされる。

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