自動車小売、各種商品 最賃920円台に

 青森県の産業別最低賃金(4業種)を巡り、青森地方最低賃金審議会(会長・石岡隆司弁護士)は16日、自動車小売業を4円引き上げ時給923円、各種商品小売業を39円引き上げ時給921円とすることを青森労働局の井嶋俊幸局長に答申した。鉄鋼業、電気機械器具等製造業は労使双方が歩み寄ったが合意に至らず、審議が続いている。

 自動車小売業の適用労働者数は5745人。各種商品小売業は1882人で、引き上げ額39円は過去最大。それぞれ各事業場の企業内最低賃金額などを基に金額審議を行い、全会一致で決定した。31日までの異議申し出期間を経て、12月21日に発効予定。

 継続審議となった2業種については10~11月に再度、専門部会を開く。発効は最短で来年1月19日になるという。

 業種にかかわらず県内全ての労働者に適用される地域別最低賃金は今月7日から時給898円(45円引き上げ)に改定されている。

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