精米、1キロ48円コスト上昇 卸団体「価格転嫁に理解を」

 コメの卸業者などでつくる全国米穀販売事業共済協同組合(東京)は16日、2023年産米の流通コストが前年に比べ精米1キロ当たり29.8~48.4円高くなるとの調査結果を発表した。玄米の仕入れ価格や輸送費などが上昇しているためで、スーパーなど小売業界に対して価格転嫁に理解を求めた。

 東京都内で記者会見した木村良理事長は、猛暑による高温障害でコメの等級が下がり、2等米や3等米が多く発生しているとして「見た目の悪いコメを精米工程で除去するとコストも上昇する」と説明した。

 今年はコメの生産量が抑制され需給が引き締まったことや、肥料など資材価格の上昇により、玄米価格が上がっている。

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