【DeNA】バウアーが来日1年振り返る 印象に残った登板と選手は?

横浜DeNA・バウアー(資料写真)

 来日1年目のシーズンを終えた横浜DeNAのトレバー・バウアー投手(32)が16日、報道陣の取材に応じ、自身の去就などについて語った。

 -シーズンを終えた。

 「今シーズンの終わり方は我々にとって残念なものだった。シーズン中に勝てる試合があったし、ポストシーズンも勝ちたかった。ただ、選手はベストを尽くして頑張ったと思う。シーズンを勝利で終えられるのは1チームしかない。できればその1チームになりたかった。来年はその1チームになれるようにしたい。今シーズンも個人を見ればかなり光るものがあるシーズンだった。先発だと東が最多勝、今永も活躍した。ブルペンではウェンデルケンが大車輪の活躍をした。個人に目を向けるとたくさんの光るものがあったが、チームの勝利にもう一歩つなげられなかったのは後悔している面がある」

 -CS3戦目は投げる予定だった。

 「1戦目、2戦目が残念な結果で終わってしまったが、どちらか勝っていれば3戦目に勝利してCSのファーストステージは突破できたと思っている。自分自身そういった大舞台で戦うことは何よりも楽しみにしている。投げてベイスターズに勝利をもたらしたかった。(負傷後の)リハビリでは、最初は足を上げるのもままならないところから、可動域を取り戻したり筋力を取り戻したりして、ブルペンに入ってライブBP(実戦形式の打撃練習で登板)も3回やって自分なりに最善の準備をしてきた。投げられなかったのは残念だが、自分としてはできることはやってきたと思う」

 -ベイスターズで過ごしたシーズンはどうだったか。

 「非常に楽しかった1年。まずは自分を温かく迎え入れてくれた球団の人たちにとても感謝している。おかげで自分のやりやすいようにプレーできた1年だったと思う。温かく迎え入れてくれたファンの皆さんにも非常に感謝している。メジャーリーグにはないような応援や声援が自分の大きな後押しになった。とても楽しい1年だったと思う」

 -10勝4敗、防御率2.76の成績はどう感じているか。

 「今シーズン冒頭に巨人戦とカープ戦で打ち込まれてしまったイニングが2、3イニングあったと思うが、そのイニングを除けばかなりよいピッチングができたのではないか。相対評価でこのセ・リーグのトップクラス級の投手のパフォーマンスができたのではないかと思っている。今季冒頭と後半に異なるケガで離脱してしまったことは非常に残念。自分自身ローテーションを1年間守り通すべきだと先発投手として思っているので、それができなかったことは残念だが、トータルで見た場合に満点評価ではないが、合格点、B評価を自分にあげたい」

 -印象に残った登板と選手。

 「印象に残った登板はやはりカープとの対戦。2イニングで7失点した試合と、反対に10回無失点の登板が1番印象に残っている。10回を無失点に投げられたのはメジャー時代を合わせても初めてだったので、非常に思い出深い登板になった。思い出に残った打者としてはカープの秋山選手。もともとメジャー時代に同僚だったので親交はあったが、彼がもともとプレーしていたNPBなので、彼の持っている本来のパフォーマンスが出せる環境だと思うが、そういった環境で彼が躍動する姿を見られたのは非常に印象的だった。あとは中日の細川選手や、ベイスターズの宮崎選手。他にも挙げるとキリがないがこの3選手がパッと思い浮かぶ」

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