Dステーション・レーシング、WEC最終戦で星野敏に代わりリアム・タルボットを起用

 WEC世界耐久選手権のLMGTEアマクラスに参戦しているDステーション・レーシングは10月16日にプレスリリースを発行し、11月2〜4日に開催される2023年シーズン第7戦(最終戦)バーレーン8時間レースにおいて、ブロンズドライバーを星野敏からリアム・タルボットに変更すると発表した。

 9月26日に発表された第7戦の暫定エントリーリストでは、これまで777号車アストンマーティン・バンテージAMRのステアリングを握っていたチームオーナー・星野の名前の箇所が『TBC』とされており、ドライバー交代があるかどうかに注目が集まっていた。

 この交代により、GTE規定最後となるWECのイベントに、Dステーション・レーシングはタルボット/キャスパー・スティーブンソン/藤井誠暢というラインアップで挑むことになる。チームは星野の「スケジュールの都合により」ドライバーを変更したとしている。

 オーストラリア人のタルボットはこれが初のWEC出場となるが、過去数年はアジアン・ル・マン・シリーズに何度か出場している。 直近では、2023年初めのアジアン・ル・マンに、ジュール・グーノン、オリー・ミルロイとチームを組み、ハブオート・レーシングのメルセデスAMG GT3 Evoで出場した。

 彼はまた、ハブオートの2019/20年のGTタイトル獲得にも貢献し、これによりチームはル・マン24時間レースへの招待枠を手にしていた。

 タルボットは現在、GTワールドチャレンジ・オーストラリアのランキングで1レースを残して首位に立っているほか、2月に行われたバサースト12時間レースではプロ/アマクラスで優勝も飾っている。

2023年のWEC/LMGTEアマクラスに参戦しているDステーション・レーシングの星野敏/藤井誠暢/キャスパー・スティーブンソン
アウディR8 LMS GT3でGTワールドチャレンジ・オーストラリアに出場しているリアム・タルボット(左)

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