茨城・土浦市長選 親子連れ投票推進 期日前投票始まる

親の期日前投票後に記念品のミニタオルを受け取った幼児=土浦市上高津

22日投開票の茨城県土浦市長選で、同市選管が「親子連れ投票」を呼びかけている。16日から始まった期日前投票では、保護者と一緒に訪れた子どもに、市のキャラクター「つちまる」の絵柄が入ったミニタオルを記念品として手渡している。選挙を身近に感じてもらうことで投票率アップを図り、将来の投票行動につなげようと企画した。

市選管によると、タオルは21センチ四方で限定600枚。期日前投票所は市役所などのほか、今回からショッピングセンター「土浦ピアタウン」(真鍋新町)を加えた6カ所に増設した。

公選法改正で、投票所に同行できる子どもは2016年から幼児だけでなく18歳未満まで拡大。子どもの頃に投票に付いていった経験がある人は投票率が20%以上高くなるという、総務省の調査データがある。保護者が投票する姿を子どもに見せ、将来の投票につなげる考えだ。

この日、イオンモール土浦(同市上高津)の期日前投票所を訪れた主婦、大槻里佳さん(35)は、娘の伶ちゃん(2)がタオルを受け取った。里佳さんは「選挙は厳粛な雰囲気がして、これまでは子どもがうるさくしたら大変ではと心配だった。連れてきていいんだと思えるし、子どもが18歳になったら投票に行こうと考えてもらえるのでは」と歓迎した。

© 株式会社茨城新聞社