大槌の自然や食、楽しみ方深掘り 東大大学院生設立のNPO法人

子どもたちにサーモンの釣り方を教える大場理幹さん(左)

 大槌町赤浜の東京大大気海洋研究所大槌沿岸センターで学ぶ博士課程2年の大場理幹(さとき)さん(26)=大槌町大槌=は、まちの豊かな自然や食を体感してもらおうと、NPO法人「おおつちのあそび」を立ち上げた。同町に移住して出会った同世代が仲間で、漁師や猟師、農家らとも連携。「海も山も川も近い大槌の楽しみ方を知ってほしい」と探究心や好奇心を刺激する体験を提供している。

 町内で9日、淡水養殖のギンザケ「桃畑学園サーモン」を釣るイベントを開き、桃畑地区の養魚場に県内外から親子連れら14人が集まった。

 サーモンの養殖や中間育成を手がける大槌復光社協同組合の金崎拓也理事(43)が約28万匹の稚魚がいることを説明。大場さんらが釣りざおの使い方を教え、子どもたちは「大きい」「引きが強い」と興奮しながら体長40センチ、1.5キロほどの個体を釣り上げた。

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