富山県内クマ痕跡相次ぎ発見

 富山県内で16日、クマの痕跡が相次いで見つかった。住宅街や学校の近くで発見されたケースもあり、自治体が注意を呼びかけている。

 午前7時ごろ、立山町半屋の水田のあぜで、住民がクマのものとみられるふんを見つけた。大量の柿を食べた痕跡があった。現場は常願寺川右岸沿いの住宅街のそばで、北陸自動車道の高架から500メートルほど上流。対岸には富山市流杉浄水場があるほか、同市の人口密集地域も近い。クマが常願寺川沿いに移動している可能性がある。

 富山市では、八尾小学校敷地内や八尾中学校近くなどで足跡やふんの発見が計5件あった。八尾小は児童のグラウンドの利用を見送った。17日以降は通常通り登下校する。

 このほか魚津、南砺の両市で、ふんの発見が1件ずつあった。

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