【聞かせて】 No.832「内山 秋久さん・開館5周年を迎えた十朋亭維新館館長」

 幕末維新期の長州藩と山口市の歴史について学べる観光施設「十朋亭維新館」が2018年9月29日の開館から5周年を迎えた。自身が理事長を務めるNPO法人大路小路まち・ひとづくりネットワークが、2021年4月から指定管理の委託を市より受けており、そのタイミングで館長に就任した。「コロナ禍で十分なサービスを提供できなかったことが残念」と振り返る。

 2023年9月末時点での展示室観覧者は、延べ1万6516人。一昨年の10~12月に開いた企画展「大楽源太郎の生涯」では、「よくぞこの人物に光を当ててくれた」と“幕末維新ファン”らから喝采の声が送られ、年間来館者の約4割が会期中に訪れたという。

 展示だけでなく、文化・交流の情報発信拠点としての役割も果たす同館。「リピーターが数多く訪れるよう、おもてなしの心を大切にしたい」と話す。

【プロフィル】1953年12月、兵庫県生まれの69歳。大阪工業大卒。27歳の時山口市へ移住。2008年から2012年までアートふる山口実行委員長、2012年から大路小路まち・ひとづくりネットワーク理事長を務める。ぐこう設計工房代表取締役で一級建築士。

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