伸び盛りの日本男子がPGAツアー勢迎撃 松山英樹は2大会ぶり優勝へ再始動

2大会ぶり優勝を目指す松山英樹(写真は2023年ウィンダム選手権)(撮影/田辺安啓(JJ))

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前情報◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)

2019年に産声を上げたPGAツアーと日本男子ツアーの共催競技が19日(木)に開幕する。第5回大会は2022―23年シーズンのフェデックスカップ・フォール(秋季シリーズ)のひとつとして実施。両ツアーの実力者が賞金総額850万ドル(約12億7075万円)を争う。

78人の出場者のうち60人はPGAツアーの今季プレーオフシリーズ終了後のフェデックスカップポイントランキングから選出された。前年王者のキーガン・ブラッドリーをはじめ、日本と縁深い「東京五輪」金メダリストのザンダー・シャウフェレ、コリン・モリカワが出場。7月に4年ぶりに優勝したリッキー・ファウラーもリストに名を連ねた。

「日本オープン」から連戦するアダム・スコットに加え、オーストラリアからは女子メジャー2勝のミンジー・リーの弟、25歳のミンウ・リーも参戦を決めた。ニコライ・ホイゴー(デンマーク)は9月末の「ライダーカップ」に初出場している。

2大会ぶりの優勝を狙う松山英樹は、背中痛で途中棄権した8月の「BMW選手権」で、プレーオフシリーズを終えて以来のツアー出場。ことし初めて母国でプレーする。連覇がかかった昨年は40位と振るわず、「優勝に向けて、しっかりと準備を重ね、全力でプレーして参ります」と奮闘を誓って習志野CCに乗り込んだ。

キーガン・ブラッドリーが連覇を狙う(撮影/村上航)

日本ツアーからは6月の「BMW 日本ツアー選手権 森ビル杯」優勝で出場権を得た、賞金ランキング1位の金谷拓実を除く直近の上位8人が自動的にフィールド入りした。石川遼は米国開催だった2020年以来の出場。さらに、石川を抑えて日本オープンを制したばかりの岩崎亜久竜ら4人が推薦で加わった

昨年、日本勢で最高位の12位で終えた2人は今季、国内外で目覚ましい活躍を遂げている。中島啓太はここまで国内ツアーでシーズン2勝を挙げて賞金ランク2位。久常涼は先月、DPワールドツアー「カズーオープンdeフランス」でプロ初優勝、日本勢として史上3人目の欧州ツアー制覇を達成した。日本の男子ゴルフをリードする若手が目指すべき世界の一流選手たちを迎え撃つ。

<主な出場予定選手>
キーガン・ブラッドリー、ザンダー・シャウフェレ、コリン・モリカワ、イム・ソンジェ、サヒス・ティーガラ、カート・キタヤマ、松山英樹、アダム・スコット、キャメロン・チャンプ、小平智、ミンウ・リー、ニコライ・ホイゴー、金谷拓実、中島啓太、蝉川泰果、永野竜太郎、平田憲聖、石川遼、稲森佑貴、今平周吾、岩崎亜久竜、久常涼、堀川未来夢、大西魁斗

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