今季21セーブのアスレチックス・メイが現役引退を表明 34歳の右腕

日本時間10月17日、今季アスレチックスのクローザーとして自己最多の21セーブをマークしたトレバー・メイは、自身のTwitchチャンネルでの生配信中に「私は正式にプロ野球からの引退を表明します。もう野球はやりません。私は幸せです」と今季限りでの現役引退を表明した。「この1年で自分が望んでいたものを全て手に入れることができたと思う」と2023年シーズンを振り返ったメイ。「自分自身で引退を決めたいんだ」と語り、衰えてからではなく、まだ十分にやれるうちにユニフォームを脱ぐことを決めた。

現在34歳のメイは2008年ドラフト4巡目指名でフィリーズに入団。2014年にツインズでメジャーデビューすると、2017年のトミー・ジョン手術もあり、先発投手としては大成できなかったものの、2019年に65試合で17ホールド、防御率2.94をマークするなどリリーバーとしてメジャー定着を果たした。2021年はメッツで自己最多の68試合に登板。今季は1年契約でアスレチックスに加入し、49試合で4勝4敗21セーブ、防御率3.28をマークした。

クローザーを務めるという自身の目標の1つを達成したメイ。ワシントン州出身のメイにとって、子供のころに頻繁に訪れたT-モバイル・パークで記録したセーブ(日本時間8月30日のマリナーズ戦)は最も特別なものとなったようだ。

メイは2023年シーズンについて「今年アスレチックスを選んだのは、チームメイトやファンと有意義なつながりを作りたかったからだ。この1年で自分が望んでいたものを全て手に入れることができたと思う。クラブハウスのみんなのことが大好きだったし、アスレチックスという球団組織のことも大好きだ。本当に最高だった」とコメント。引退を決めた理由については「自分自身で引退を決めたいんだ。引退する多くの選手は、もう十分な実力がないという理由で引退していく。自分が衰えていくのを見たくないんだ」と語った。

今後も解説業やYouTubeなどの生配信で野球に携わっていくつもりだというメイ。メジャー9年間の通算成績は358試合(うち26先発)で36勝28敗33セーブ、67ホールド、防御率4.24、520奪三振となっている。

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