外国の人になった気分…踊りや民族衣装、食品販売も 直接触れる異国の文化 上尾でワールドフェア開催

民族衣装を着て写真撮影をする親子=上尾市文化センター講座室

 埼玉県上尾市の国際交流イベント「あげおワールドフェア2023」(上尾市国際交流協会主催、上尾市後援)が、市文化センターで行われた。

 1993年から外国人市民と協働で開催している手作りのイベント。29回目の今年も約20の国と地域が参加し、市内外から多くの人が訪れ、国際色豊かな時間が流れた。

 ホールのステージ発表では、インドネシアバンドやペルー、アフリカの音楽が演奏され、タイやロシア、バリなどの踊りが披露された。講座室の各部屋では、さまざまな国の民族衣装の体験やスリランカ、ベトナム、フィリピンなどの国の人が日本語でスピーチをしたり、韓国語やベトナム語のミニ体験が行われた。

 また1階ホワイエではルーマニア、キルギス、バングラデシュ、コンゴ、イランなどの民芸品や雑貨、食品などが販売でにぎわった。

 さいたま市の関上茉衣子ちゃん(10)は双子の弟健大君(7)康大君(7)とともに、中国やカメルーン、ガーナなどの民族衣装を繰り返し着て「外国の人になった気分」と楽しそうに話した。父の英之さん(45)は「子どもたちにいろいろ経験させたくて来た」と語り、自らもカザフスタンの衣装を着て照れ笑いをした。

 タイの踊りを披露したマイル・マスオさんは「日本に住んで8年。以前上尾に住んでいたのでこのイベントを毎年楽しみにしている。来年も来たい」と美しい笑顔を見せていた。

民芸品や、雑貨、服など国際色豊かな品が並んだ物販コーナー=上尾市文化センターホワイエ

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