【MLB】 通算358登板のトレバー・メイが引退 自身のゲーム配信チャンネルで衝撃の発表

写真:トレバー・メイ

ツインズ、メッツ、そして今季はアスレチックスで活躍した救援投手トレバー・メイがゲーム配信サイト”Twitch"の配信で現役引退を表明した。

メイは配信前日の昨日、自身のX(旧Twitter)で「これまでで最大の大発表」があるとして、Twitchの配信を予告していた。しかし、その発表はまさかの現役引退。まだ34歳、サービスタイム10年まであと2年弱としている中で、驚きの引退表明となった。

メイは春先にピッチクロック導入の影響もあり、不安障害に悩まされて故障者リスト入りも経験した。しかし、打ち込まれた4月を除いた5月以降では、防御率1.99と抜群のパフォーマンスを披露していた。今シーズンの防御率3.28は9シーズンのキャリアの中で3番目の良い数字であり、まだまだ実力を残していることは明らかだった。

未だ一流のメジャーリーガーであるメイは、突然の引退の理由として「やりたいことが1000個もある」と、野球以外の活動への意欲を示していた。メイは本業の野球の傍ら、ゲーム配信者としても有名な存在だった。

Twitch上には18.9万のフォロワーを抱えており、引退をTwitchで発表するというのは彼らしいやり方だったと言えるだろう。

メイの今季のハイライトといえば、6月にアスレチックスのラスベガス移転とオーナーのジョン・フィッシャーへの抗議のために行われた、”リバース・ボイコット”の試合で挙げたセーブだろう。

配信中にフィッシャーへのコメントを振られたメイは「A's(アスレチックスの愛称)の組織とそれに属する全員の人へ、みんなのことを愛している。1人の人間を除いて....」と痛烈に批判。

「カメラを恐れるよりも軟弱なことはない」とメディアの前に姿を現さないフィッシャーのスタンスをこき下ろした。移転を推進するフィッシャーがメディアの前に一切姿を現さないがために、移転関連のメディアの質問は現場の選手・監督に向けられることも多々あった。

衝撃的ではあるが、ユニークなメイらしい引退の仕方でもあるかもしれない。

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