長崎和泉屋本店 隈研吾氏設計でリニューアルオープン 浜町ににぎわいを

隈研吾氏が設計し、リニューアルオープンする長崎和泉屋本店の外観=長崎市万屋町

 カステラ、ちゃんぽんなどを製造販売する和泉屋(長崎県雲仙市、井上確社長)が長崎市中心部のベルナード観光通りに出店する「長崎和泉屋本店」(万屋町)が17日、リニューアルオープンする。建築家の隈研吾氏が設計し、国産スギ材を使った印象的な外観に生まれ変わった。本店限定の新商品も展開し、新たなランドマークとして集客を図る。
 本店は2009年に現在地に出店。老朽化に伴う建て替えのため、昨年7月から休業していた。新店舗は「和泉屋の新しい形を見せると同時に、浜町ににぎわいを生む場所を」との思いを込め、隈氏に設計を依頼した。店舗入り口と店内の一部を、長崎市出身の庭園デザイナー、石原和幸氏がプロデュースし、四季折々の植栽で彩りを添える。

リニューアルした長崎和泉屋本店の店内。奥が石原氏プロデュースの庭園

 本店限定商品として「プレミアムカステラスイーツ」と銘打った3種を発売する。「長崎しよこらあとエレガンテ」(1950円)は、カステラをチョコレートで包んだ人気商品のアップグレード版。「サラク」(1800円)は、トッピングにより二つの食感を楽しめるカステラで、バニラカスタードとキャラメルアーモンドの2種類がある。
 店舗2階は今後、来店者がカステラやドリンクを楽しめる飲食スペースとして活用する予定。同社総合企画部の井上樹次長は「観光客だけでなく地元の方々にも見に来てもらいたい。建物を楽しみながらゆっくり商品を選んでほしい」と話した。
 本店の営業時間は午前10時半~午後6時半。年始を除き無休。

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