青森県産ホタテ、新幹線で上野駅にビュン JR東が国内消費支援開始、産直市で販売

新幹線に県産ホタテを積み込むJR東日本グループ会社の社員=16日午前9時44分、新青森駅
産直市で販売された県産ホタテ=16日午後、上野駅(JR東日本提供)

 JR東日本は、中国の輸入停止の影響で在庫がかさんでいる青森県産ホタテガイの国内消費を支援する取り組みを始めた。16日は新幹線の車両を使った輸送サービス「はこビュン」を活用して、新青森駅から上野駅(東京)まで生ホタテを運び、同駅内の産直市で販売した。

 この日販売したのは県漁連から出荷された県産ホタテ。発泡スチロール箱に梱包(こんぽう)され、JR東のグループ会社社員が午前9時53分新青森発「はやぶさ16号」の車内販売用ワゴンの保管スペースに積み込んだ。

 ホタテは午後1時半ごろから、JR東日本青森商業開発主催の「青森ほたて産直市in上野駅」の店頭に並んだ。はこビュンを活用した生ホタテの販売は10月中に、東京駅での産直市やJR東グループのスーパー「紀ノ國屋」でも行う予定。トラックで輸送する冷凍ホタテも10、11月にグループ会社が運営する居酒屋やすし店で取り扱う。

 JR東は2021年10月にはこビュンのサービスを開始したが、これまでは菓子類や駅弁の輸送が中心だった。担当者は「風評被害を受けているホタテの消費拡大に貢献し、地方の魅力を発信したい」と述べた。

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