ライトライン開業記念 公共交通の祖「人車軌道」展

 LRT・ライトラインが8月に開業したことを記念して、宇都宮市では公共交通の礎を築いた交通システムを紹介する企画展が開かれています。

 宇都宮城址公園の清明館では、人の力で客車や貨車を押して人や物を運ぶ「人車軌道」をテーマにした企画展が開かれています。

 宇都宮市がLRT開業を記念して公共交通の礎を築いた「人車軌道」を知ってもらおうと開いたもので、会場には当時の写真や資料などおよそ40点が展示されています。

 こちらの写真は、大谷石を大谷から宇都宮の市街地の方向へ運んでいる貴重な写真です。

 日本は明治時代、近代化を急いでいましたが、宇都宮市は当時道路が発展の途上で雨や雪が降った時には道路がぬかるみ、市の名産の大谷石や新里石を運ぶことが困難でした。

 今から126年前の明治30年に、宇都宮市に「人車軌道」の企業が県内で初めて開業し、大谷・新里からの石材の輸送、観光客や地域住民の旅客運送など石材に関わる市の産業・経済の発展に大きな役割を果たしてきました。

 宇都宮市の市街地には「人車軌道」の跡が残っていて市の担当者に案内してもらいました。

 企画展は12月24日まで開かれています。

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