世界遺産「日光東照宮」秋の大祭4年ぶりの流鏑馬

 日光東照宮では秋の大祭が始まり、初日の16日は4年ぶりとなる馬の上から弓矢で的を射る勇壮な「流鏑馬」の神事が行われました。

 疾走する馬にまたがりながらおよそ60センチ四方の的をめがけて矢を放つ流鏑馬。鎌倉時代や江戸時代の装束に身を包んだ9人の射手が参道に設けられたおよそ250メートルの馬場を駆け上がり、「インヨーイ(陰陽射)」という掛け声とともに矢を放ちます。日光東照宮の流鏑馬は戦後の復興に向けて多くの人たちを励まそうと1953年から始まったもので毎年、春と秋に行われています。新型コロナの5類移行に伴い今年5月の春の例大祭に続いて秋の大祭も4年ぶりとなる流鏑馬が再開されました。騎馬武者たちが人馬一体となって見事、3つの的を射抜くと沿道からは大きな歓声が上がりました。

 また流鏑馬に先立ち16日は、日本中央競馬会の関係者らが「ホワイトウルフ」の名で親しまれた元競走馬を御神馬として日光東照宮に寄贈しました。「晃白号」と命名された神馬は早速17日行われる鎧武者などが参道を練り歩く「百物揃千人武者行列」で大役を務めるということです。

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