【季節限定】ブドウや栗がメイン「森の芸術祭特製パフェ」販売 岡山県北の観光振興に/岡山・津山市

岡山県北の観光振興を目指して岡山県が2024年秋に開催する「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委は、アートと共にエリアの食の魅力を満喫してもらおうと「森の芸術祭特製パフェ」を開発した。県北産のブドウと栗をメインにした2種を商品化し、会期中にカフェなどで展開するほか、プレイベントとして19日から津山市内で限定発売する。

フランスリヨンで1月開かれた「第18回クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で世界1位に輝いた日本チームリーダーのパティシエ・鈴鹿成年さん(33)=美咲町出身=に開発を依頼。

「パルフェ レザン」は、ピオーネ(美咲町産)やシャインマスカット(県北産)の果実をたっぷりと使用。ブドウのゼリーやガナッシュ、津山産小麦粉のスポンジなどを繊細に重ね、季節の巡りとはかなさをイメージしたという。ブドウ果汁とバルサミコ酢の温かいソースをかけることで、上面のホワイトチョコが溶け落ちるライブ感を楽しめる趣向。

「パルフェ ポワール・マロン」は、勝央町産の栗を甘露煮やジャージー乳(真庭市産)と合わせたクリームなどにしてふんだんに使用。さらに梨のコンポート、津山産小麦粉のスポンジ、アーモンドアイス、キャラメルソース、飴(あめ)細工をあしらい、秋の味わいを堪能できるという。

限定販売する津山市のザ・ヒルズハウス津山で16日、試食会が開かれ、ビデオで鈴鹿さんは「岡山県北の自然の恵みの豊かさを感じてもらえる、見てライブ感を楽しみ、食べて楽しめるパフェを目指した。芸術祭の思い出なれば幸い」とメッセージを寄せた。

同店で19日から12月中旬まで(パルフェ ポワール・マロンは11月中旬)まで販売。値段はいずれも3000円(税込み)。

実行委では限定販売の内容を踏まえ、鈴鹿さんと共にパフェをブラッシュアップし、本番での展開を検討する。

パルフェレザン(右)とパルフェポワール・マロン=岡山・津山市で

開発者のパティシエ・鈴鹿成年さん

© 津山朝日新聞社