米国で2024年 茨城フェア コメや地酒、販売拡大へ

大型量販店で茨城県産商品の売り場を視察する大井川和彦知事=11日、米国ニューヨーク(県提供)

茨城県は16日、米国ニュージャージー州の大型量販店で、2024年にも茨城県産食品をPRする茨城フェアを開催する見通しになったと発表した。茨城県産米やメロン、加工食品などを中心に、品質の高さを現地に売り込み、認知度向上と販売拡大を目指す。

フェアでは、県産米などの農産物に加え、地酒や菓子類、冷凍焼き芋などの加工食品を中心にPRする。特に、現地では干ばつの影響により米国産米の生産量が減少しており、円安を背景とした日本産米との価格差が縮小していることから、売り込みを狙う。

県によると、米国内での茨城フェアの開催は、カリフォルニア州サンノゼの食品スーパーで2019、20、21年の計3回開催して以来。県農産物輸出促進チームによると、これまでフェア開催後は、いずれも輸出の拡大に直結してきたという。

茨城県産米の売り込みなどのため、大井川和彦知事が11、12日の日程で米国を訪問し、ニューヨークとマイアミで現地企業や商社などと商談。同量販店では大井川知事の訪問に合わせ、茨城県産品を集めた特設売り場も見学した。

フェア開催のほか、フロリダ州マイアミでは3店舗を展開する高級日本食レストラングループと商談。同社が11月に新規出店する店舗を中心に、常陸牛やメロン、長芋、日本酒などを取り扱ってもらう見通しになった。また、日系輸入商社との商談では「コメの取り扱い拡大について(商社から)前向きな回答が得られた」(同チーム)という。

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