Honda、新型小型ビジネスジェット機の名称「HondaJet Echelon」を発表。2028年製品化へ

会場では、HondaJet Echelonのモックアップモデルと現在販売しているHondaJet EliteⅡを展示した。また、HACIはHondaJet Echelonの2028年の型式証明取得に向けた計画として、2026年の初飛行を目指し、今後開発を進めていくとしている。

HondaJet Echelonは、あらゆる面で移動効率を高め、ライトジェット機より上位の機体カテゴリーと同等レベルの飛行体験を提供する。Honda独自の技術である主翼上面エンジン配置、自然層流翼型・ノーズ、コンポジット胴体をさらに進化させたことで、乗員・乗客合わせて最大11名が搭乗できる。

また、競合のライトジェット機より20%、上位カテゴリーの中型ジェット機に対しては40%以上燃費を向上させることで、ライトジェット機として世界で初めてノンストップでのアメリカ大陸横断が可能だ。客室においては、長距離飛行にも適した広いキャビン空間と優れた静粛性を実現し、快適で高効率な移動によるプレミアムなオーナーシップ体験を提供するという。

名前の由来:「Echelon」とは「梯形編隊飛行」を意味し、航空機では高効率な空力性能を実現する飛行パターンとして、燃費や二酸化炭素排出量削減などに効果があると言われており、HondaJetの特長を表している。また、同時にフランス語で梯子の“段”の意味もあり、現在ではプレミアムカテゴリーを指す言葉として使われることから、HondaJetブランドの最上級モデルという意味を込めて命名された。

HondaJet Echelon製品化に向けた計画

HACIは、今回の出展にあたりNBAA-BACEをより環境に配慮したイベントとすることを目指す、2023 NBAA-BACE Sustainability Pledge(サステナビリティ誓約書)に参加し、出展ブースでの廃棄物や使用エネルギーの削減など、持続可能な運営に取り組んでいる。

また、NBAA-BACEまで機体を輸送するフライト時にSAFcプログラムを活用しSAFを導入するなど、航空業界のカーボンニュートラルへの取り組みを進めていくという。

ホンダ エアクラフト カンパニー取締役社長 山﨑 英人氏は以下のようにコメントした。

HondaJet Echelonは、従来の小型ビジネスジェット機での移動の常識を覆し、航空業界に新たな価値を創造します。これまでに培ってきたHonda独自の先進技術のノウハウを生かし、時間や移動距離といった制約から人を解放し、持続可能な社会の実現と人々の生活の可能性を拡げる喜びを提供していきます。Hondaの夢見る『空のモビリティ』の実現に向けて一歩前進し、次なるステージへと進みます

HondaJet Echelonの仕様

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