広島カープのクライマックス(CS)史上、初となるサヨナラ打でファーストステージ第1戦(10月14日)を勝利に導いた 秋山翔吾 選手―。第2戦(15日)も終盤に貴重な犠牲フライを放ち、ファイナル進出を決定づける “キーマン” となった。
秋山選手は、CSが始まる前(11日)に、RCC野球解説者の 天谷宗一郎 さんとこんなやりとりをしていた。
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
「個人的に秋山選手を(CSファーストステージの)キーマンにしています」
広島カープ 秋山翔吾 選手
「あの、キーマンってなんか、ぼくもけっこう言われるんですよ。(西武)ライオンズのときから。(キーマンは)出るか出ないか、わからない選手ですよね?」
天谷宗一郎 さん
「いや、そうじゃないです。いてくれるだけでいいし…」
秋山翔吾 選手
「じゃあ、キーマンじゃないし」
天谷宗一郎 さん
「いや、違う。ああ―、わかっていない(笑)」
秋山翔吾 選手
「キーマンって…。ぼくもけっこうライオンズの最後の方、やっとレギュラーになってやれたかなと思っていたんですよ。キーマンって言われたんですよ、なんかいろんなところで。キーマンって、この人がやったら勝つし、ダメだったら負けるしっていうところですよね。だから安定的にやる人って、あんまりキーマンに挙がらないですよ」
天谷宗一郎 さん
「秋山選手の存在自体がキーマンだと。秋山選手だけじゃなくて、キク(菊池涼介)・アツ(會澤翼)、ベテランが大事だと思った」
秋山翔吾 選手
「ああ、そういうことですか(笑)」
天谷宗一郎 さん
「その象徴が秋山選手かなと思った」
秋山翔吾 選手
「ずっとライオンズがクライマックスに出るたびにカギ握りっぱなし(笑)」
天谷宗一郎 さん
「こっちに来ても握らされて…」
秋山翔吾 選手
「ぼく、全然、握ったつもりなかったんですけど」
天谷宗一郎 さん
「いや、めちゃくちゃ握っていますから」
秋山翔吾 選手
「今、握らされたので、がんばります」
◇ ◇ ◇
田村友里 キャスター
“キーマン論争” …
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
もう有言実行ですよね。キーマン論争になりましたけれども、やっぱりCS初戦、若い選手にとっては初めてなんです。そういった意味では秋山選手や菊池選手、そして會澤選手などがチームを引っ張っていってほしいなと。そういった意味で秋山選手というふうに指名させてもらったんですけれども、第1戦線でのサヨナラヒットももちろんそうなんですけども、その前の打席、代打で出た打席、先頭でフォアボールを取っているんです。自分が今、何をやるべきかっていうのをしっかりとわかったうえで行動に移せる。さすがだなというふうに見させてもらいました。
石田充 アナウンサー
しかも、秋山選手は今シーズン、115試合出場なんですが、114試合がスタメン出場だったんです。途中出場って1試合しかなかったんですが、この大事なCSでベンチスタート。ふだんとは違った感じでゲームに入った秋山選手だったと思うんですが、天谷さんが言われたとおり、やるべきことをしっかりやってくれて、2塁(サヨナラ打)に「全員、集合!」っていう…
青山高治 キャスター
まさにキーマンっていう活躍でした。