北村一輝が「世にも奇妙な物語」で7年ぶりに主演。花江夏樹も声の出演

北村一輝が、フジテレビ系で11月11日放送の土曜プレミアム「世にも奇妙な物語’23 秋の特別編」(午後9:00)の1編「地獄で冤罪(えんざい)」で主演を務める。北村が「世にも奇妙な物語」に出演するのは、2016年の「車中の出来事」以来、約7年ぶりとなる。

「世にも奇妙な物語」は、おなじみのストーリーテラー・タモリと豪華キャストが、視聴者を“奇妙な世界”へといざなう人気シリーズ。1990年4月にレギュラードラマとして開始し、その後は特別編という形で年に2度放送を続け、これまで各時代を代表するような作家や脚本家と豪華俳優を掛け合わせることによって、その名の通り“奇妙な”物語の世界観を作り出してきた。今年も珠玉の四つの“奇妙な”短編ドラマを届ける。

「地獄で冤罪」で北村が演じるのは、弁護士の山根航平。航平は、突然地獄で行われる裁判で無実を主張する被告の弁護人となり、事件を調べていくにつれ、衝撃の事実が明らかになる。航平がたどり着いた事件の真相とは…!?

北村は「『世にも奇妙な物語』醍醐味(だいごみ)を味わえる作品でワクワクしました。展開が巧妙かつ、メッセージ性もあり面白く読み進めました。世の中へのメッセージが含まれていて、見終わったあと“ハッと”させられる作品です」とアピールしている。

さらに、花江夏樹の出演も明らかになった。北村が演じる山根に対し、地獄の裁判の弁護を依頼する三雲一郎役を花江が務める。近年、俳優としてテレビドラマにも出演し注目を集める花江が、地獄から航平に声だけで無実を訴える三雲をどのように演じるのか。花江の演技と北村との掛け合いにも注目だ。

演出の松木創氏は「脚本が出来上がるまで、普段は5~6回推敲(すいこう)を重ねますが、今作はかなりストーリーにこだわったこともあり、気が付くと11稿に達していました」と熟考したことを明かす。そして、「“地獄”なんてタイトルにしたので、創作無限地獄にとらわれたのか!と震えましたが、私も含め『奇妙』のスタッフにとっては、この手の地獄はぜいたくで甘美なものでもあります」と喜びをにじませる。

加えて「北村一輝さんも、おそらく同じタイプの方で、長時間のディスカッションをいとわず、ギリギリまでさまざまな可能性を探り続ける素晴らしい俳優さんでした。作品へのそんな強い思いが、画面にとびきりの緊張感を生み出してくれたと思います。花江夏樹さんの参加は、娘に話したら大興奮しまして、あらためて歴史的なキャスティングだなと気持ちが高ぶっています」と目を輝かせている。

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