新チーム高木美帆、快記録に期待 スピードスケート全日本距離別

(左から)高木美帆、佐藤綾乃、森重航

 スピードスケートの今季開幕戦、全日本距離別選手権は20~22日に長野市エムウェーブで行われる。11月からの国際大会に向け、女子のエースの高木美帆や厚い選手層を誇る男子短距離陣の仕上がりに注目が集まる。

 29歳の高木は自身を中心とした新チームを結成。ナショナルチーム(NT)を離れて個別活動した昨季と違い、海外選手も含めた練習相手がいる環境で充実の夏場を過ごした。世界記録を保持する1500メートル、昨年の北京冬季五輪を制した1000メートルを中心に快記録が期待できそうだ。

 女子の佐藤綾乃はNTから高木のチームに加入。北京五輪4位だった1500メートルで国際大会の表彰台を見据え、心機一転してどこまで高木に食らいつけるか。長距離で世界選手権入賞など昨季躍進を遂げた20歳の堀川桃香の成長ぶりも楽しみだ。

 男子は500メートルがハイレベル。北京五輪と昨季世界選手権で3位の森重航、日本記録保持者の新濱立也、村上右磨ら世界トップクラスの実力者による熱戦が見どころになる。

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