中国「一帯一路」国際会議が開幕 提唱10年、成果を強調

中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の国際会議に参加するため、北京首都国際空港に到着したロシアのプーチン大統領(右から4人目)=17日(共同)

 【北京共同】中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の国際会議が17日、北京市で開幕した。習近平国家主席が提唱してから10年を迎え、世界各地のインフラ開発を支援した成果をアピールする。中国は一帯一路を通じて国際的な存在感を高めてきたが、過剰融資で低所得国が債務危機に陥る「債務のわな」などへの批判も増え、曲がり角を迎えている。

 中国メディアによると、国際会議にはロシアのプーチン大統領を含む140カ国超の4千人以上が参加予定。各国の首脳らを迎えた北京では厳戒態勢が敷かれた。国際会議の会場近くでは交通が規制され、周辺では警察官が警備に当たった。

 国際会議は18日までの2日間の日程で、17日は企業家の会合や代表団を歓迎する式典を開催。18日に習氏が基調講演する。(1)交通や貿易を通じた相互交流(2)環境重視の発展(3)デジタル経済―の各分野で代表団が意見を交わす。

 中国は欧州との間を結ぶ貨物列車や、インドネシア・ジャワ島の高速鉄道を建設した実績を誇る。

「一帯一路」の国際会議で開かれた企業家の会合であいさつする中国の何立峰副首相=17日、北京(共同)

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