すごむものの人の良さを隠せない綾野剛 ずうずうしいが憎めない柄本佑 「花腐し」本編映像

2023年11月10日より劇場公開される、荒井晴彦が監督を務め、綾野剛、柄本佑、さとうほなみが出演する映画「花腐し」から、綾野剛演じる栩谷と柄本佑演じる伊関の出会いのシーンを捉えた本編特別映像が公開された。

アパートの家賃の支払いに困っていた栩谷は、支払いを待ってもらう代償として、大家からある提案を持ちかけられる。それは、大家の所有する取り壊し予定の古いアパートへ居座り続ける男がいるため、立ちのきを依頼してほしいというものだった。気の向かないまま、アパートを訪れ、なぜか居座り続ける伊関に要件を伝える栩谷だったが、人を食ったような対応を続ける伊関に栩谷はイラついてしまう。自身の役割を果たすためにすごんでみるものの、どうしても人の良さを隠すことできない栩谷、ずうずうしい態度をとりながらもどこか憎めない伊関の姿が収められている。

本格的な共演は初めてという綾野剛と柄本佑による、静かながらもどこか滑稽さのあふれる映像となっている。

「花腐し」は、松浦寿輝の芥川賞を受賞した同名小説を原作とした作品。廃れていくピンク映画業界で生きる映画監督・栩谷と脚本家志望だった男・伊関、そしてふたりが愛したひとりの女優・祥子。梅雨のある日に出会った栩谷と伊関は、自分たちの愛した女について語り始める。そして、3人がしがみついてきた映画への夢がボロボロと崩れ始める中、それぞれの人生が交錯していく。2人の男と1人の女が織りなす、切なくも純粋な愛の物語が展開される。

監督を務めるのは、「赫い髪の女」などの日活ロマンポルノから、「ヴァイブレータ」「共喰い」をはじめとする日本映画の脚本を数多く手がけてきた荒井晴彦。「火口のふたり」に続く4作目の監督作品となる。主人公の栩谷を綾野剛が演じ、柄本佑、さとうほなみが共演する。

【作品情報】
花腐し
2023年11月10日(金) テアトル新宿ほか全国公開
配給:東映ビデオ
©2023「花腐し」製作委員会

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