人文学部と農学部が特別講義 10月28日に山口大でホームカミングデー

 「第11回ホームカミングデー」が、10月28日(土)に山口大学吉田キャンパス(山口市吉田)で開催される。「卒業生やキャンパスのある地域の住民とつながりを深められるよう」と、2013年から実施されているもの。人文学部では特別講義が、農学部では「140周年記念講演会」があり、それぞれ参加者が募集されている。

人文学部

 「人文ムセイオン」と題し、同学部の大講義室で講義を開講。「ムセイオン」とは、古代エジプトのアレクサンドリアに建設された研究所で、ミュージアムの語源になったもの。同学部の異なる分野の教員4人が、それぞれの視点から「いのち」を共通テーマに講義をする。それぞれ時間は90分間で、後半には学生や参加者も交えたディスカッションもされる。講義タイトル・開始時間・教員名(専門分野)は次の通り。

  • 運命と生命―説経「さんせう太夫」の語る生涯・午前8時40分・尾崎千佳(日本文学)
  • 祖国のために死ぬということ―フランス革命期における「自由の殉教者」崇拝・10時20分・竹中幸史(西洋史学)
  • リスク社会とLife・午後0時50分・速水聖子(現代社会学)
  • 「いのち」を守る総称文・2時半・岩部浩三(英語学)

 参加は無料で、どれか一つだけの聴講も可能だが、事前申し込みが必要。申し込み・問い合わせは同学部(TEL083-933-5209)へ。

農学部

 農学部創立140周年を記念した講演会を開催する。時間は午前10時から午後0時半までで、場所は福利厚生施設(FAVO)1階ホール。

 同学部の卒業生で名誉教授の山本晴彦氏と山田守氏が特別講演。最初に山本氏が「激甚化する豪雨災害から命と暮らしを守る~山口県・広島県・福岡県・岡山県などにおける近年の災害事例から」のテーマで講演。続いて山田氏が「山大での半世紀を振り返って~ "和意恵素"サッカーに熱中した青春、中高温微生物研究のパイオニアとして」の演題で話す。「どちらも学術講演ではなく、暮らしに関係するような身近な話題をテーマに話すので、気軽に参加して」と同学部。

▲山本晴彦さん
▲山田守さん

 講演後には、同学部が取り組んでいる「デジタルファーミング教育」の紹介も。同大学は2021年度に文部科学省による「産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」の実施機関に認定された。パネル展示や映像を用い、ドローンを使用した植物モニタリングや、スマート農機など、「デジタル×農業」の取り組みについて、同大大学院創成科学研究科農学系学域の荊木康臣教授が話す。

 参加は無料だが、事前の申し込みが必要。希望者はメール(ag293@yamaguchi-u.ac.jp)で参加者の氏名と電話番号を伝える。問い合わせは同学部(TEL083-933-5800)へ。

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