銀色に輝く穂波、映画でもおなじみの幻想世界 神河・砥峰高原でススキ見頃 兵庫

秋の日差しを浴びて銀色に輝くススキ=兵庫県神河町川上、砥峰高原

 西日本有数のススキの原生地、砥峰高原(兵庫県神河町川上)で、穂波が柔らかい日差しを浴び、辺りを銀色に染めている。

 ススキは標高約900メートルにある同高原の約90ヘクタールに広がる。「ノルウェイの森」「信長協奏曲」などの映画や、NHK大河ドラマのロケ地としても知られる。

 同高原では毎年春、ススキの生育を促すため野焼きを行うが、今年は荒天などのため中止に。成長が心配されていたが、同高原を管理する砥峰管理組合によると、5月ごろに多くの新芽が見られ、9月中旬には穂が出始めたという。

 姫路市内から仕事仲間4人で訪れた女性(64)は「とても幻想的な世界。同じ植物でも、花とは違う美しさがある」と話していた。

 見頃は11月上旬まで。駐車場の利用は1台500円。とのみね自然交流館TEL0790.31.8100(辰巳直之)

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