岡山県産羊毛活用し商品開発 赤磐のクラフト店、費用をCF

 岡山県内の観光施設で刈り取られた羊毛を有効活用できないか―。赤磐市弥上のウールクラフト店「カカラウールワークス」はこんな課題と向き合い、商品開発に取り組んでいる。その名も「岡山ウールプロジェクト」。第1弾としてコートを作っており、費用をクラウドファンディング(CF)で31日まで募っている。

 2021年に市へ移住、開店した店主の青島由佳さん(45)が、おかやまフォレストパークドイツの森(同市仁堀中)など羊を飼う施設に提供を頼み、アルパカを含む白、黒色の毛55キロが集まった。愛知県の紡績、織布工場で加工し、薄いグレーのしっかりした生地に仕上げた。

 岡山県内の縫製会社でコートに仕立て、今月末にも男女用計35着の販売を始める。

 CFは山陽新聞社や中国銀行の「晴れ!フレ!岡山」を活用。当初目標の100万円を達成したため、次年度の活動を見据えてもう30万円増額した。青島さんによると羊毛は輸入頼み。「丈夫で暖かい素材としてPRし“地産地消”につなげていきたい」と話す。

 返礼品は、糸紡ぎの個別レッスンや、店に併設するフランスパン店の詰め合わせなど。詳細は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/okayamawoolproject/)。

© 株式会社山陽新聞社