テロや誘拐に備え訓練、外務省 海外進出企業向けに

銃撃や爆発に遭遇した場合を想定した訓練で、安全姿勢を取る参加者ら=17日午後、東京都港区

 外務省は17日、海外に進出する企業や団体向けに、テロや誘拐への対処法を伝える訓練を東京都内で実施した。外務省の担当者は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘で多数の外国人が巻き込まれた経緯にも触れ「緊急時の安全対策を再点検してほしい」と呼びかけた。

 海外ではテロ事件が増えている。訓練は駐在員らが被害に遭うリスクを減らそうと、外務省が危機管理コンサルタント会社の協力を得て行った。

 民間企業社員ら約70人が参加。講師の元自衛官は過去に起きたテロ事件の映像を使い、爆発物や銃器の特性について説明した。拉致されそうになった場合はできるだけ抵抗せず、犯人の指示に従うようにと呼びかけた。

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