90歳の英名優が俳優引退宣言「85歳、90歳の役では主役は無理」

サーの称号を持つイギリスの名優、マイケル・ケイン(90)が俳優業を引退したと発言した。

70年にわたり180本以上の映画に出演してきたマイケル、主役を演じるには年を取りすぎており、最新作『ザ・グレート・エスケイパー』が最後の作品になると BBCラジオ4の『トゥデイ』でこう語った。「引退するって言い続けてきた。もう引退するよ」「主役を演じ、素晴らしい評価を得た作品がある。『この作品に勝てるものは何だろう?』と考えたんだ」「今、私に回ってくる役は90歳の男性だけだ。85歳かもしれない」「主役にはなれないんだ。90歳で主役を張るのは無理で、若いハンサムな男の子や女の子(が主役)になる。だから、全部持って立ち去った方がいいと思ったんだ」

フランスの(ノルマンディー上陸作戦を記念する)D‐デイ式典に出席するためにケアホームから脱出する第二次世界大戦の退役軍人バーニー・ジョーダンを演じた同実録映画で、マイケルはこの映画の完成後の6月に亡くなったグレンダ・ジャクソンと共演、同役を引き受けるまで3度断ったことを明かしていた。

そんなマイケルは、ハリー・テイラー警部の冒険を描いた処女作『デッドリー・ゲーム』の発売を控えている。マイケルは以前こう語っていた。「サスペンス小説を書くのが長年の夢だったんだ。『デッドリー・ゲーム』を執筆し、それを出版するためにまたホッダー(ストーン社)と手を組むことになり、とてもわくわくしているよ」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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