「強い味方」と待つ吉報 勝みなみがウェイティング1番手で韓国へ

練習ラウンド18ホールを回って開幕を待つ(撮影/谷口愛純)

◇米国女子◇BMW女子選手権 事前(17日)◇ソウォンヒルズ at ソウォンバレーCC (韓国)◇6647yd(パー72)

練習ラウンドを終えた後、夕方のクラブハウスで出場選手リストをのぞいてみたが、自分の名前はまだなかった。ウェイティング1番手から出場を待つ勝みなみは、「まだだね!」と明るく話した新しい相棒と顔を見合わせ、肩をすくめた。

アジアシリーズ初戦の前週「ビュイックLPGA上海」を63位で終え、年間ポイントレースは現在81位。来季フルシードが与えられる80位まではあと少し。「こうなったのは自分のせい。しょうがない」と、不安定な状況を淡々と受け入れた。

トムキャディが新エース(撮影/谷口愛純)

米6勝のユ・ソヨン(韓国)らのバッグを担いできた、ベテランキャディのトム・ワトソン氏に前週からキャディを頼んでいる。米ツアーに参戦してから中々エースキャディが定まらずにいたが、中盤戦でタッグを組んだミック・シーボーン氏の紹介でワトソン氏を起用。「すごく勉強になります。強い味方がひとり増えた」と、今後もバッグを預ける予定だ。

日本語が堪能なワトソン氏とは、ラウンド中も言葉を教え合いながら談笑。出場が確定しない今週は、月曜の朝まで一度日本に帰るか悩んだが、「練習もできるし韓国も好き。合宿に来たつもりで」と前向きな気持ちで過ごしている。

BMWのバイクに興味津々(撮影/谷口愛純)

78人に出場が絞られるアジアシリーズ全4試合は、第3戦「メイバンク選手権」、日本開催の第4戦「TOTOジャパンクラシック」への出場は決まっている。「ここまで(ゴルフが)かみ合わなくて、自分にはまだ運が来ていなかった。今できることをやって、待ちたい」と吉報を待つ。(韓国坡州市/谷口愛純)

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