犬が『許してほしい』と思っていること4選 飼い主が愛犬の気持ちを汲むべきタイミングとは?

1.吠えること

犬が家の中や散歩中などに吠えると、「うるさいな」と思ったり「静かにさせなくちゃ!」と焦ったりする飼い主さんは多いと思います。吠えてばかりいる愛犬のことを、疎ましく感じたり一緒にいることに疲れたりしてしまう人もいるかもしれません。

しかし、犬が吠えるのは、私たちがあいさつをしたり会話をしたりするとの同様のコミュニケーションの手段なのです。

散歩中に他の犬を見て「こんにちは」とあいさつしたり、「怖いからこっちに来ないで!」と伝えようとしたり…。家の中で吠えるのも、そのほとんどが何らかの意味を持っていると考えられます。

吠えている意味や犬の気持ちを考えずに吠え声を聞くと、ただの騒音に感じてうるさく感じてしまうものです。そのため、吠えるたびに叱っているということもあるでしょう。

しかし、吠えている意味を理解することで、吠えることを減らしたりやめさせたりすることもできます。ぜひ一度愛犬の吠えについて、しっかりと考えてみてあげてください。

2.物を噛んでしまうこと

愛犬に家の中にあるものを噛まれて困っている飼い主さんは少なくないと思います。犬はスリッパや洋服、家具など様々なものを噛んでしまうことがあり、ボロボロに壊してしまうこともめずらしくありません。

そのような行動をする愛犬に対して、怒ったりイライラしたりすることもあると思いますが、決して嫌がらせをしたくての物を噛んでいるわけではないということを理解してあげてください。

犬にとって「噛む」という行動は、動物としての本能を満たすために必要なものなのです。本能的な欲求のため、それが満たされないとストレスが溜まってしまい、別の問題行動を起こすようになることもあります。

とはいえ、愛犬が何でもかんでも噛んでしまうことを、すべて許すわけにもいかないでしょう。そのため、「噛みたい」という本能を満たしながら、飼い主さんの大切なものは噛まないようにしつけをおこなうことが必要です。

3.体を汚してしまうこと

室内で飼っていると、犬が汚れることをできるだけ避けたいと思うのが飼い主さんとしての気持ちではないでしょうか。

それにもかかわらず、犬は散歩に行くと思い切り走り回って土を掘ったり、土や草の上であおむけになってゴロゴロしたりといった行動を見せることもあると思います。そのようなとき、飼い主さんは困ってしまうと思いますが、犬にとっては本能的な欲求が満たされる楽しいことなのです。

体が汚れるからと、そうした行動を制限してばかりいると、犬は散歩を楽しめませんしストレスも溜まっていくでしょう。

汚れることを叱ってやめさせるばかりではなく、洋服などを活用して上手に防げる工夫をしてみてください。シャンプーをする前などに思い切り自由に遊び回れる機会を作ってあげるのもいいでしょう。

4.ボディケアを嫌がること

犬は、健康管理に必要なブラッシングや歯磨きなどのボディケアを嫌がることが多いと思います。また、動物病院やトリミングに行くことを嫌がる犬もいるのではないでしょうか。

これらのことは、愛犬の健康を守るためにとても大切なことばかりですが、犬はその必要性や重要性を理解できないでしょう。犬は意味もわからず体を拘束されたり、注射などで痛い思いをしたりするので、抵抗感を見せるのも無理はないと思います。

やらなければならないことなのに愛犬に嫌がられると、飼い主さんは負担に感じてしまい、イライラして無理に押さえつけて終わらせることもあるかもしれまんね。しかし、このようなことをくり返すと、犬はさらにボディケアを嫌がるようになるので、時間をかけて少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。

まとめ

飼い主さんは愛犬が見せる様々な行動に対して、困ったりイライラしたりすることもあると思います。

しかし、犬が見せる困った行動も、犬の気持ちや理由を知ることで、優しく受け入れてあげられることもあるかもしれません。

ただ犬の好き勝手にさせるということではなく、必要なしつけをおこなったり、環境を整えたりしてお互いが快適に暮らしていくための方法を探すことが大切なのだと思います。

© 株式会社ピーネストジャパン