中盤2枚を予期せず失うユベントス、今夏インテル行き破談のサマルジッチ獲得に向け視界良好か

[写真:Getty Images]

ユベントスがウディネーゼのセルビア代表MFラザール・サマルジッチ(21)に大きな関心を寄せているようだ。イタリア『トゥット・スポルト』が伝えている。

今夏のインテル行きが成立寸前で破談したサマルジッチ。メディカルチェックに前後し、代理人を務める父親のムラデン氏が突如として条件変更を要求したとされ、息子のステップアップを阻害する格好となった。

結果的に今シーズンもウディネーゼ残留となり、引き続き主力としてセリエA開幕8試合に全て出場し、2ゴールをマーク。そんななか、ユベントスはドーピング違反でフランス代表MFポール・ポグバ、さらに賭博容疑でイタリア代表MFニコロ・ファジョーリまで失うことが確実となり、来年1月に中盤を補強する必要性に駆られている状況だ。

サマルジッチについては今夏も獲得を目指していた経緯があり、当事者間の関係構築はクリア。財政が厳しいユベントスではあるものの、サマルジッチの現年俸42万5000ユーロ(約6700万円)を考慮すれば、提示額は最大でも120万~140万ユーロ(約1億8000万~2億2000万円)だという。

肝心なのはウディネーゼとの交渉だが、こちらは400万~500万ユーロ(約6億3000万~7億8000万円)という少々高めのレンタル料を支払い、引き換えに1500万~1800万ユーロ(約23億6000万~28億4000万円)の買い取りオプションを付帯させるプランを練り上げているとされる。

これは今夏のインテルがウディネーゼと合意した際と同じ形、ほぼ同じ金額だといい、ユベントスが来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得なら、買い取りオプションは買い取り義務に変化するとみられている。

また、場合によってはイタリア人MFハンズ・ニコルッシ・カヴィーリャ(23)、ウディネーゼに貸し出し中のフランス人FWマルレー・アケ(22)のいずれかを人的補償として完全移籍で差し出す可能性もあるとのことだ。

セルビア代表のチームメイトであるFWドゥシャン・ヴラホビッチ(ユベントス)と兄弟のように仲が良いというサマルジッチ。今のところ、ユベントスの来年1月の新戦力として最も可能性が高い選手と考えられている。

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