宮下知事が19日から訪台 リンゴ、観光PR

 青森県は19~24日、県産リンゴや青森県観光のPRのため、台湾でプロモーション活動を行う。宮下宗一郎知事にとって、6月の就任後初の海外公務となる。知事は現地のスーパーや百貨店が行う県産リンゴフェアの会場を訪れるほか、航空会社主催のマラソン大会に出場し、青森県の魅力を発信する。

 県産リンゴが9割を占めるとされる国産リンゴの輸出量は、2022年産で4万2224トン。このうち台湾向けは7割近い2万8812トンに上り、最大の輸出先となっている。

 県りんご対策協議会の関係者を含む訪台団は20日夜、現地の青果会社約70社でつくる「青森りんご友の会」の設立10周年記念式典に出席。県産リンゴの取り扱いに感謝を伝え、さらなる販売へ協力を求める。トキをメインに行われている現地の県産リンゴフェア会場では、青森県観光のPRも行う。

 新型コロナウイルスの影響で20年2月以降、定期便の運休が続く青森-台北(桃園)線に関しては、運航会社のエバー航空に再開を要請する。宮下知事は同航空が22日に開くマラソン大会の「10キロの部」に出場し、走りながら青森県をPRする。

 宮下知事は「リンゴ輸出や定期便の再就航に加え、ホタテ輸出などについても現地で話をしたい。これまで以上に友好な関係を築いていきたいという意向を関係各所にしっかりと伝える」と話している。

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