黄色は、世界的にみても評価が分かれる不思議な色!日本人の黄色に対するイメージとは?【色と性格の心理学】

希望と幸福の象徴、楽しいイメージの色【色と性格の心理学】

「黄色」ってどんな色?

黄色は希望や幸福の象徴であり、太陽を表すなど良質なイメージがある反面、不安や危険、不浄な色として扱われることもある色です。

世界的にみても評価が分かれる色であり、不思議な色ともいえます。

インド、 ネパール、中国では高貴な色として使われます。欧米でも幸福のイメージとして黄色を挙げる人は多くいます。

キリスト教圏ではユダが黄色い服を着ていたことから「裏切りの色」として嫌われる傾向にあります。また国によっては「死」「三流」などを表す色にもなっています。

子どもが最初に認知できる色のひとつであり、子どもからの人気がとても高い色です。 大人になると人気が落ち着き、ランキングの上位には出てこない色でもあります。

「黄色」は古くから使われている色で、色名としても比較的古い色といえます。

「緑」「橙」は「緑い」「橙い」と「い」をつけて形容詞化しませんが「黄」「茶」は「色」を伴うことで「黄色い」「茶色い」と形容詞化します。

人はイメージに色をつけることがあります。たとえば甲高い声は「黄色い声」と表現されます。江戸時代に書かれた『浮世風呂』では歌声を「黄色な声」と表現しています。

声が黄色になった由来には諸説ありますが、「愉快」「歓喜」といった日本人の黄色に対するイメージが重なったと考えるのが自然です。黄色は「楽しい」イメージとしてよく使われます。

目の中では「赤」「緑」「青」を感知し、脳で合成して色を見ている。 小さい子どもは青を感知する器官が未発達のため、最初は赤と緑の錐体で見える「黄色」や 「赤」に目がいきやすい。日本では黄色は「幸福」や「希望」のイメージがある。

【出典】『色と性格の心理学』
著者:ポーポー・ポロダクション 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
遊び心を込めたコンテンツ企画や各種制作物を手がけている。色彩心理と認知心理を専門とし、心理学を活用した商品開発や企業のコンサルタントなどもおこなう。

たった1秒で、人を見抜き、自分を変える!色と性格の心理学を紹介します。 色は性格を映す「鏡」/「緑」が人をお金持ちにする?/相手の嫌がらせを封じるなら「オレンジ」/頼みごとは「ピンク」の服で/「赤」好きは2タイプに分かれる/相手にノーと言わせない「ブラック」・ハロー効果/会議で意見を通すファイブ・「レッド」効果/デートの成功率が上がる洋服の色彩心理秘術など、色彩のもたらす効果とパワーを毎日に活用するコツを解説。 ① 対人)持ち物や身に着けているものの色から人の性格を見抜き、人間関係を円滑にする。② 自分)好きな色から自分の性格を分析し、理想の自分に変わる色遣いのコツを身に着ける。という2つのアプローチで、相手にも、自分にも、明日からすぐに使える、実践心理テクニックです。

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