パヴァールが見事な2ゴール! フランスが共にユーロ予選突破のスコットランドに快勝【国際親善試合】

[写真:Getty Images]

国際親善試合のフランス代表vsスコットランド代表が17日にスタッド・ピエール=モーロワで行われ、フランスが4-1で勝利した。

共に前節のユーロ2024予選で本大会行きを決めた両チームによるフレンドリーマッチ。

直近のオランダ代表戦を2-1で勝利し、6戦全勝でグループB2位以内を確定させたデシャンのチームは、その試合から先発4人を変更。リュカとラビオ、コマン、コロ・ムアニに代えてパヴァール、カマヴィンガ、デンベレ、ジルーを起用した。

対するスコットランドは好調のマクトミネイやギルモア、ファーガソン、アダムスといった選手がスタメンに名を連ねた。

セキュリティー対策の影響もあって10分遅れでのキックオフとなった一戦。互いに予選突破の余裕もあって立ち上がりからオープンな攻防を繰り広げていく。

その流れで先手を奪ったのはアウェイチーム。11分、左サイドを起点とした攻めから相手を崩しかけたスコットランドはボックス中央でカマヴィンガにクロスをカットされたが、不用意なバックパスに反応したギルモアがゴール左でカット。すかさず右足のシュートをファーポストに突き刺し、嬉しい代表初ゴールとした。

信じがたいミスから先制を奪われたフランスだったが、すぐさまスコアをタイに戻す。16分、左CKの場面でキッカーのグリーズマンが左足アウトスウィングのボールを入れると、中央の密集からニアに走り込んだパヴァールが頭でうまくコースを変えて右隅に流し込んだ。

良い時間帯にスコアをタイに戻したフランスは、ここから地力を見せて押し込む展開に持ち込んでいく。すると、再びセットプレーの場面でパヴァールが魅せる。24分、FKの二次攻撃からボックス左で縦に仕掛けたムバッペが正確な左足のクロスを上げると、前線に攻め残っていたパヴァールが見事なダイビングヘッドで合わせた。

パヴァールの連続ゴールで試合を引っくり返したフランスは、中盤でボールを動かしながらゲームをコントロール。相手を引き出しながらムバッペ、デンベレの両ウイングを起点にチャンスを窺う。決定機まであと一歩という場面が続いたが、前半終了間際に3点目を奪い切った。

41分、ゴール前の競り合いの場面でジルーがDFクーパーにユニフォームを掴まれて引き倒される。一度プレーは流されたものの、オンフィールド・レビューの結果、PKが与えられる。これをキッカーのムバッペが冷静に右隅へ蹴り込んだ。

スコットランドが先制したものの、フランスの2点リードで折り返した試合。後半は点差もあり、ある意味でフレンドリーマッチらしい膠着状態が続く。

そういった中、両ベンチは60分過ぎに動きを見せると、結果的にこの交代が試合を動かす。70分、ムバッペとのパス交換でボックス左に抜け出したテュラムのクロスにグリーズマンが飛び込むと、このダイレクトシュートは惜しくもクロスバーを叩いたものの、こぼれに反応したコマンが冷静に相手のゴールカバーを外す右足のシュートを突き刺した。

これで勝利を確実なモノとしたフランスは、前がかるスコットランドの攻撃を守護神メニャンを中心に冷静に撥ね返しつつ、カウンターからテュラムのクロスバー直撃のシュートなどで5点目にも迫る。

その後、ルケバをA代表デビューさせるなど余裕の采配を見せたレ・ブルーはこのまま4-1のスコアで試合を終わらせ、ユーロ本大会行きを決めた直後の一戦でしっかりとした戦いで勝利を手にした。

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