小祝さくら「すごい大ファン」 アマ時代に受けたイ・ボミからの気遣い

予選2日間をイ・ボミとともにする小祝さくら。アマ時代の思い出を語った(撮影/石井操)

◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 事前(17日)◇マスターズGC(兵庫)◇6495yd(パー72)

イ・ボミ(韓国)の日本最終戦になる節目の試合で、予選ラウンド2日間をともにプレーすることを知った小祝さくらは「最後の試合を一緒にプレーできるのは、逆に緊張しますね」と話す。前週「富士通レディース」では小祝が自ら声をかけて練習ラウンドをともにしたり、“サプライズ”で上田桃子らも含めた食事会を行ったりする間柄。「ボミさんのファンをはじめ、たくさんの人がいらっしゃると思うので、邪魔だけはしないようにしたい」と喜びにひたった。

小祝からしてみても、10歳上のイは「可愛くて、強い」印象を持つ。小祝がアマチュアだった2016年「ニトリレディス」で、2人は予選2日間を同組で回った。「まず可愛いはあって、飛距離もすごく出ていてパターも入るし、すべて完ぺきなゴルフをしていて。“プロってすごいんだな”の一言でした」と感銘を受けた。

「そのときはアマチュアで初対面というのもあって、あまり話すとかはしていないけれど、ショートホールで自分が打ったあとにボミさんが走って駆け寄ってきて。『日焼け止めのスプレーの音、気にならなかった?』って。自分は何も聞こえてなかったのに、わざわざ言いに来てくれて“心が優しいな”って。すごい大ファンでした」。そんな気持ちは、いまも変わらないままだ。

優勝者とローアマチュア。2016年「meijiカップ」の表彰式で一枚の写真に納まった(撮影/大澤進二)

ローアマチュアを獲った自分と、優勝を飾ったイがツーショットで収まった16年「meijiカップ」の写真は、いまでも大切にしているという。「ボミさんのようなすごく可愛い笑顔を持ちながら、強い選手になりたいとは思っていたけど、当然無理なので。誰にでも優しく、ファンサービスも含めすべてのことで尊敬される選手になりたい」

20歳の竹田麗央(右)は念願だったイ・ボミとの同伴ラウンドが実現(撮影/石井操)

また、日本最終戦の練習ラウンド同組枠をゲットした20歳の竹田麗央は「念願のプレーでした」と笑みをこぼす。「今年のアース・モンダミンカップで、予選のペアリングが一緒だったのに私が体調を崩しちゃって回れなくて。それを知っていたキャディさんがボミさん側に伝えてくれて」実現した一日だったという。

2019年「KKT杯バンテリンレディス」の初日を一緒にプレーしたことはあったが、当時はアマチュア。プロになってから回ったことはまだなかった。「テレビで見ていた方ですし、強かったイメージもある。ちょっと寂しいです。『(竹田が)優勝したら私もうれしい』って言ってくださったので、早く初優勝できるように頑張りたいです」と15歳上の先輩プロの言葉に目を輝かせた。(兵庫県三木市/石井操)

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