予選会に回ってでも… 小平智は“力試し”の秋「諦める気はない」

前年16位を上回る結果を狙う(撮影/亀山泰宏)

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前(17日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)

前週「シュライナーズチルドレンズオープン」でウェイティングリストに入っていた小平智は、出場枠が下りてくる見込みがないと分かり、すぐに帰国の途に就いた。「ZOZOチャンピオンシップ」出場者らのためにPGAツアーが用意したチャーター機を待つこともできたが、時差調整などを考慮。少しでも万全の状態で今週に臨むためだ。

次はメキシコに飛ぶ予定(撮影/亀山泰宏)

来季の出場権が保証されたフェデックスカップランキング(FR)のトップ70から漏れた選手たちを中心に出場優先順位を上げる争いとなるフェデックスカップ・フォール(秋季シリーズ)の真っただ中。3試合のうち2試合に出場して185位で入ったランキングは、現在183位。来季フルシードとなる125位まで、奮起が求められるポジションにいる。

新たに導入された秋季シリーズに戸惑いもありつつ、「昇格試合とか、例年より出られない試合も多くなったりした中で、その分はこのフォールシリーズで取り返せるチャンスをまたもらったと思って」。持ち前のポジティブさを失うことなく前を向いている。「この追い込まれた状態で自分の力を発揮できるのか。“力試し”でもあると思っています」。2週後には出場チャンスが巡ってきそうな「ワールドワイドテクノロジー選手権」が控えており、今週を終えたらメキシコに飛ぶ。

「ZOZO」は初開催から5大会連続出場(撮影/亀山泰宏)

2019年の初開催から5年連続出場。恩返しを誓うこの大会で結果を出せれば、それだけ来季の職場確保にも近づく。もちろん逆転でのフルシードを狙いながら、まずは150位までの準シードに入ることも大事な目安として意識している。「予選会に回っても行く気でいますよ。諦める気はない。目の前の目標ははっきりしているし、やるしかないので」。このタフさでPGAツアーを6シーズン戦い抜いてきた。(千葉県印西市/亀山泰宏)

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