大竹しのぶが金山跡地の”掃除婦”に 片岡千之助はジェンダーに悩む高校生 「わたくしどもは。」キャスト

第36回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出されている、富名哲也監督、小松菜奈・松田龍平ダブル主演作「わたくしどもは。」への、大竹しのぶ、片岡千之助、石橋静河、田中泯、内田也哉子、森山開次、辰巳満次郎の出演が発表された。また、劇中音楽はRADWIMPSの野田洋次郎が手掛ける。

大竹しのぶが演じるのは、記憶を失った女(小松菜奈)を助ける金山跡地の”掃除婦”キイ役。ジェンダーに悩む高校生の透役を歌舞伎界ホープの片岡千之助、謎のバスガイドのムラサキ役を石橋静河、あの世とこの世の狭間(はざま)の番人をする館長役を舞踊家・俳優として活躍する田中泯、透の母親役をエッセイ本などの執筆や海外作家の絵本などの翻訳を手掛ける内田也哉子、爛(ただ)れた男役をダンサー・演出家の森山開次、能楽師役を重要無形文化財保持シテ方宝生流能楽師の辰巳満次郎が務める。

「わたくしどもは。」は、佐渡島を舞台に記憶を失った2人の謎めいた過去と運命を描いた作品。佐渡島の金山跡地で倒れている女(小松菜奈)が目覚める。女には過去の記憶がない。女が清掃員の女性キイに助けられて家に運ばれると、そこにはアカとクロという名の女の子が暮らしている。名前を思い出せない女はミドリと名付けられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。ミドリはそこで、名前と過去の記憶がないという警備員の男(松田龍平)と出会う。そんなミドリと男は互いに惹かれ合っていく。

監督・脚本を務めるのは、本作が2作目の長編監督作となる富名哲也。富名監督は、江戸時代に無宿人と呼ばれる戸籍を剥奪された人々が内地から連れてこられ、金山で過酷な労働を強いられた結果、多くの方が命を落としたという佐渡島の金山跡地にひっそりたたずむ”無宿人の墓”の存在から、本作の着想を得たという。

【作品情報】
わたくしどもは。
2024年ロードショー
配給:テツヤトミナフィルム
©️TETSUYA to MINA film

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