ベルギー銃撃ISが犯行声明 米主導連合の国民標的主張

17日、ベルギー・ブリュッセルで、警戒する警察官ら(ゲッティ=共同)

 【カイロ共同】ベルギーの首都ブリュッセル中心部の路上で16日にスウェーデン人2人が男に射殺された事件で、過激派組織「イスラム国」(IS)は17日、系列メディアを通じて犯行声明を出した。米国主導のIS掃討の有志連合に加わる国の国民を標的にした作戦だと主張した。

 警察が17日、現場から逃走した容疑者とみられるチュニジア人の男(45)を発見して発砲。男は死亡した。ソーシャルメディアに犯人を自称する男の動画が拡散し、ISから来たと主張していた。

 事件では他に1人が負傷した。ベルギー当局はテロ警戒レベルを最高に引き上げた。

 ISはシリア内戦の混乱の中でシリアやイラクで台頭。米軍主導の掃討作戦で壊滅状態となり、指導者も相次ぎ死亡した。ただ、メンバーが潜伏してテロを続け、関連組織はアフガニスタンやアフリカなどに広がっている。

© 一般社団法人共同通信社