ホームで連敗スタートのアストロズ 得意のロードで巻き返しなるか

今季のアストロズは本拠地ミニッツメイド・パークでの成績がよくない。レギュラーシーズンでは、ロードで51勝30敗と大きく勝ち越したのに対し、ホームでは39勝42敗と負け越し。プレーオフに突入してからも、ロードでは2勝0敗だが、ホームでは1勝3敗と黒星が先行している。地区シリーズ唯一の黒星はホームで喫したものであり、リーグ優勝決定シリーズはホームで連敗スタート。0勝2敗とレンジャーズにリードを許しているが、得意のロードで巻き返しなるだろうか。

ワールドシリーズ制覇を成し遂げた昨季のアストロズは、レギュラーシーズンでホーム55勝26敗、ロード51勝30敗と安定した強さを発揮していた。ところが、今季はホームで苦戦。投打の各部門でホームよりロードのほうが成績がよく、ロードでの打率.268、130本塁打、462得点、OPS.798はいずれもリーグ1位の数字である。また、防御率もホームの4.25(リーグ8位)に対し、ロードでは3.62(リーグ1位)をマークした。

なぜこのようなことになっているのか。ダスティ・ベイカー監督が「答えが分かっているのなら、すでに手を打っている」と語っているように、はっきりとした原因は分かっていない。デイナ・ブラウンGMは「敵地でのブーイングが選手のモチベーションになっているのかもしれない」と話しているが、それだけが理由とは言えないだろう。選手からの声を受け、9月には本拠地ミニッツメイド・パークのセンター後方にあるバックスクリーンの右側の色を塗り替えたが、目立った効果があったわけではない。

元ヤンキースのデレック・ジーターは、アストロズのホームとロードの格差について「不可解で説明しようがない」とコメント。元レッドソックスのデービッド・オルティスから解決策を求められたジーターは「全員をホテルに連れていき、ロードゲームのふりをする」と答えるしかなかった。

レギュラーシーズンのホームゲームで負け越したチームは、過去1度もワールドシリーズに進んでいないというアストロズにとって不吉なデータがある。その一方で、ロードゲーム直近19試合で16勝3敗という心強いデータもある。敵地で行われるリーグ優勝決定シリーズ第3~5戦で少なくとも2勝1敗、欲を言えば3連勝が求められるアストロズ。得意のロードで巻き返しなるか注目だ。

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