自転車盗36.8%増加…まちの安全「なお一層協力」 さいたまで「防犯のまちづくり県民大会」 児童ら表彰も

防犯ポスター表彰者と記念撮影する鈴木基之埼玉県警本部長(中央左)と県防犯協会連合会の富岡勝則会長(同右)=16日午後、さいたま市浦和区の埼玉会館

 地域の防犯に関する活動を推進しようと、埼玉県や県警、県防犯協会連合会(富岡勝則会長)などは16日、さいたま市浦和区の埼玉会館で「防犯のまちづくり県民大会」を開催した。日頃から地域の防犯パトロールなどに尽力している個人、団体の表彰や俳優で気象予報士の石原良純さんを招いた講演などが行われた。

 同大会は「全国地域安全運動」(20日まで)の一環。県内では自転車盗と住宅対象の侵入窃盗の被害防止を重点項目としている。県警によると、今年1~9月末までの刑法犯認知件数は3万6177件。うち自転車盗の被害は9940件で前年同期より2673件(36.8%)増加し、全刑法犯の27.5%を占めた。また、住宅対象侵入窃盗は1257件で前年同期より292件(30.3%)増加している。

 大会で表彰を受けたのは個人218人と50団体。そのほか防犯ポスターコンクールで最優秀、優秀作品を手がけた小~高校生15人の表彰式も併せて行われた。

 鈴木基之県警本部長は、昨年から増加に転じた刑法犯認知件数について「県内の治安情勢は厳しい状況にある」とした上で「安全で安心して暮らせる地域社会実現のため、なお一層協力していきたい」と述べた。

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