“6連勝”日本の要! 地元メディアは久保建英を絶賛「主役の一人」 ブラジルではMOM選出「“10番”に相応しい」

写真:もはや日本代表の攻撃陣に欠かせない存在となった久保 ©Getty Images

10月17日、『キリンチャレンジカップ2023』でチュニジア代表と対戦した日本代表が、FW古橋亨梧(セルティック/スコットランド)とFW伊東純也(スタッド・ランス/フランス)のゴールで2-0の快勝を収めた。

昨年6月に0-3で完敗したチュニジア代表を相手に、日本代表が躍動した。スムーズな攻守の連動で試合を支配すると、43分には古橋が一瞬の隙を突いて先制ゴールを奪取。69分には伊東が左サイドからの折り返しにダイレクトで合わせて追加点を挙げた。

伊東にグラウンダーの素晴らしいクロスを供給したのが、MF久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)だ。中盤2列目中央の位置で先発した久保は、流動的なポジション取りで相手守備を混乱に陥れ、82分にベンチへと下がるまで精力的にチャンスを作り出した。

久保の活躍は、早速海外メディアでも取り上げられている。スペインメディア『Noticias de Gipuzkoa』は「タケ・クボは火曜日の日本vsチュニジアにおいて主役の一人だった」と報じ、次のように出来を高く評価した。

「“チュリ・ウルディン”(レアル・ソシエダの愛称)の選手は、監督が考案した4-2-3-1システムの司令塔となった。チームの攻撃的役割の多くを担い、2点目をアシストした」

地元メディアの『Noticias de Gipuzkoa』は「(13日)カナダとの試合には出場しておらず、少々体力を蓄えた状態で帰国するだろう」と、ベンチ入りしたものの久保に出番が訪れなかったカナダ代表戦についても言及。キープレイヤーが代表活動で“酷使”されなかったことに安堵するような論調だった。

また、久保を高く評価するのは、現在プレーするスペインのメディアだけではない。辛口評価で知られるブラジルメディア『globo』は、日本代表の背番号「20」をチュニジア代表戦のマン・オブ・ザ・マッチに選出。全選手の採点を行ったなか、久保には古橋と並びトップタイとなる「7点」を与え、次のような寸評をつけた。

「“10番”に相応しい優れたプレーを披露し、常にチームを前進させ、攻撃面で違いを生み出した。先制点の起点となっただけでなく、2点目をも演出してみせた」

国際試合で6連勝を飾った日本代表は、いよいよ11月にFIFAワールドカップ(W杯)カナダ・メキシコ・アメリカ2026のアジア2次予選に臨む。また、2024年1月にはAFCアジアカップ2023も控えており、招集されれば久保をはじめとする多くの海外組は過密日程の中で難しい調整を強いられることになる。

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